院長ブログ

2017.11.29更新

チベット医学とインド:アーユルヴェーダ医学と中医学では、脈診がとても重要な診察手段です。

チベット医学の本に3者の相違がわかりやすく載っていました。

私の脈診は20年続けてきたアーユルヴェーダの脈診ですが、最近ではチベットの脈診も取り入れています。

(3者とも触れる脈は橈骨動脈です)

中国
   :深部:浅部:         :深部:浅部:
左示指:心 :小腸:左上焦   右示指:肺 :大腸:右上焦
左中指:肝 :胆 :左中焦   右中指:脾 :胃 :右中焦
左薬指:腎 :膀胱:左下焦   右薬指:心包:三焦:右下焦


インド
女性は左橈骨動脈 男性は右橈骨動脈で診ます
   :深部(先天的):浅部(現時点)
示指 :ヴァータ   :ヴァータ
中指 :ピッタ    :ピッタ
薬指 :カパ     :カパ


チベット
左橈骨動脈:親指側:小指側   右橈骨動脈:親指側:小指側
示指(男):心  :小腸    示指(男):肺  :大腸
示指(女):肺  :大腸    示指(女):心  :小腸
中指   ;脾  ;胃     中指   :肝  :胆
薬指   :左腎 ;生殖器   薬指   :右腎 :膀胱


中医学にはありませんが、
アーユルヴェーダのトリドーシャとチベット医学のニュパはとても似ています。

1)ソクツィン・ルン
意味:生命を支えるエネルギー
位置:心臓と頭頂
機能:心臓の維持、食物の嚥下、嘔吐、呼吸、くしゃみ、呼吸、感覚器の維持
悪化:精神錯乱、神経質、原因不明の悲壮感

1)プラーナ・ヴァータ
意味:生命の気息
位置:心臓、脳、顔面、胸部、耳、鼻、舌
機能:呼吸、食物の嚥下、心臓・精神・感覚器・知性の維持、動静脈と神経の機能の正常化
悪化:しゃっくり、気管支炎、喘息、感冒、嗄声、神経障害、不眠、呼吸障害
本体は脳神経叢の副交感部と考えられる

2)ゲンギュ・ルン
意味:上昇する生命エネルギー
位置:胸
機能:発言力・呼吸・痰や唾の吐出と嚥下の維持
悪化:呼吸器のうっ血や阻滞

2)ウダーナ・ヴァータ
意味:上昇する気息
位置:咽喉、臍、肺
機能:言語、発声、上行傾向、体力の維持、精神・記憶・知性の強化
悪化:眼・耳・鼻・咽頭の種々の疾患、全身の疲労感
本体は心臓神経叢の副交感部と考えられる

3)ギャプチェ・ルン
意味:全ての拡散した生命エネルギー
位置:心臓・頭頂
機能:四肢の屈伸、肉体の成長・感覚の滑らかな働きの援助
悪化:視力と記憶力の低下

3)ヴィヤーナ・ヴァータ
意味:全身に行き渡る気息
位置:心臓、神経系、皮膚、循環系を通じて全身に位置する
機能:血管などの循環系の機能調節、栄養分や血液の体内輸送、発汗、眼の開閉、欠伸
悪化:高血圧、循環障害、肝疾患、下痢、神経障害、不整脈
本体は全身の運動神経と考えられる

4)メニャム・ルン
意味:火を伴う生命エネルギー・新陳代謝の生命エネルギー
位置:胃、消化器官
機能:消化機能の維持
悪化:肝臓の弱体化、胃の障害、吐き気、便秘

4)サマーナ・ヴァータ
意味:消化の生気
位置:胃、小腸、臍、(全腸管内を動く)
機能:消化酵素の機能促進、食物の最終産物の同化作用と組織への輸送、消化、胃液・栄養分の抽出液・その他の不必要な物の刺激促進、不要物の大腸への輸送
悪化:消化不良、下痢、不完全な同化作用
本体は腹腔神経叢の副交感部と考えられる

5)トゥセル・ルン
意味:降りるエネルギー
位置:骨盤
機能:月経、出産、射精、排卵・排泄のコントロール

5)アパーナ・ヴァータ
意味:下降する気息
位置:大腸と骨盤内の臓器
機能:糞便・尿・経血の排泄、妊娠の継続
悪化:膀胱・肛門・精巣・子宮の疾患、糖尿病を含む頑固な泌尿器疾患、下痢、便秘、大腸炎、腰痛
本体は仙骨神経叢の副交感部と考えられる

6)チィーパ・ジュチェ
意味:栄養を分離することを助ける胆汁
位置:胃と腸の間
機能:消化、栄養の分離、体温の維持、残りの4つのクリスパのエネルギーのバランスを促進

6)パーチャカ・ピッタ
意味:分解作用、消化作用
位置:胃、十二指腸、小腸
機能:消化、消化後有用なものと不要なものを分離する、他の4つのピッタを助ける
悪化:消化不良、胃酸過多、潰瘍、不規則な消化
本体は腹腔神経叢の交感部と考えられる

7)チィーパ・トゥプチェ
意味:完成された胆汁
位置:胸と心臓のあたり
機能:意志のコントロール
悪化:記憶・意志の不鮮明化、多眠

7)サーダカ・ピッタ
意味:効果的に実行させる
位置:心臓
機能:記憶・その他の精神機能、意志の実行
悪化:精神疾患、心臓病、情緒不安定
本体は視床下部のカテコールアミン線維と考えられる

8)チィーパ・トンチェ
意味:視覚能力の胆汁
位置:両目
機能:視覚と明快さのコントロール
悪化:視覚障害

8)アーローチャカ・ピッタ
意味:見ること、考慮
位置:眼(瞳孔)
機能:視覚、正常な視覚機能の維持
悪化:視覚障害、眼の充血
本体は頚部交感神経幹と考えられる

9)チィーパ・ダンギュル
意味:色を制御する胆汁
位置:肝臓
機能:ヘモグロビンの産生、血液・筋肉の着色
悪化:湿疹や皮膚を黄色化

9)ランジャカ・ピッタ
意味:明るい赤色、着色
位置:赤血球、肝臓、脾臓、胃
機能:造血
悪化:貧血、黄疸、血液障害、皮膚炎

10)チィーパ・ドクセル
意味:顔色をよくする胆汁
位置:皮膚
機能:皮膚の色の制御
悪化:肌荒れ、皮膚の暗色化、毛髪の白髪化・脱毛、爪の暗色化、身体衰弱

10)ブラージャカ・ピッタ
意味:輝きを与えるもの
位置:皮膚
機能:皮膚の色調・光沢、皮膚に擦り込まれた油性物質などを吸収
悪化:白斑・皮膚疾患、皮膚癌
本体は皮膚交感神経と考えられる

11)ベーケン・テンチェ
意味:補助の粘液
位置:胸のまわりと腹部
機能:体液の統括、残りの4つのバドケンのエネルギーの補助
悪化:食欲不振・食欲欠如、胃液のたびたびの嘔吐、身体の上部の痛み、胸部の骨の熱感

11)アヴァランパカ・カパ
意味:支持するもの
位置:心臓、胸部、腰部
機能:四肢のエネルギー、高温から心臓を護る、心臓に力を与える、他の4つのカパを助ける
悪化:怠惰、呼吸障害、腰痛

12)ベーケン・ニャクチェ
意味:混合の粘液
位置:胃の上部
機能:消化
悪化:消化不良、頻繁な曖気を伴う腹部の逼迫、食後すぐの嘔吐

12)クレーダカ・カパ
意味:潤すもの
位置:胃(泡だった液体として胃に分泌される)
機能:食物を潤し消化を助ける
悪化:消化機能の障害

13)ベーケン・ニヨンチェ
意味:体験の粘液
位置:舌
機能:6つの味のコントロール
悪化:味の分別不可能、渇きの欠如、舌の冷感、嗄声、上唇と下唇の反り返り

13)ボーダカ・カパ
意味:味覚を助けるもの
位置:舌
機能:味の知覚、舌に触れるものを潤す、好きな食物を見ればこのカパが大量に出る
悪化:味覚障害、唾液腺の障害

14)ベーケン・ツィンチェ
意味:満足させる粘液
位置:頭
機能:五感を満足させること
悪化:視覚の歪み、たびたびのくしゃみ、偏頭痛、たびたびのインフルエンザ

14)タルパカ・カパ
意味:満足させるもの
位置:頭部
機能:感覚器の栄養、感覚器を満足させる、鎮静効果
悪化:記憶の障害、感覚器の機能障害、鼻閉症、花粉症

15)ベーケン・チョルチェ
意味:結合の粘液
位置:関節
機能:身体の関節の屈伸、循環
悪化:手足の屈伸困難、関節の肥厚、肩と腰の関節の締まりのなさ、痛み、全関節の腫脹

15)シュレーシャカ・カパ
意味:結合するもの
位置:関節
機能:関節の潤化、関節を強固にする、粘液で関節を熱から護る、運動の円滑化
悪化:関節痛、関節の機能障害


アーユルヴェーダの脈診では、この15項目を片手の3本の指先で
チベット医学の脈診では、同じくこの15項目を両手のそれぞれ3本の指先で診ます。

診察の際には必ず脈診をしていますが、この15項目を
現在・近未来・最近の過去・昔の過去と診ていくわけです。

最近では、このアーユルヴェーダの脈診に波動量子医学も取り込んで、さらにパワーアップして診ています。

ただじっと脈を触れているだけのように見えますが、
ホントは全身 心身魂を5次元、6次元、7次元で診るという
とてもすご〜いことをしてるんですよ。

投稿者: 医療法人愛香会 奥山医院

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